2019年の私的音楽LIFE(その1)
2019年はライブを観に行く回数が比較的多かったので
その感想を中心におさらい。
03.09 フジファブリック@広島クラブクワトロ
基本的にはレコ発のツアーでもぶっつけ本番が当たり前のスタンスだけど
このアルバム『F』は聴き込んだ。Spotifyの再生数でも今年トップでした。
バンド初期を意識したプログレ感が随所で垣間見える面白い作品だと思います。
ツアータイトルの「Feverman」は2ndアルバム収録「地平線を越えて」を彷彿させる
演奏と祭囃子が融合したリズム。音源では気付けなかったフジ全開の格好良さでしたね。
04.22 KRAFTWERK@フェスティバルホール
私が崇拝するテクノミュージックの超大御所。GOD。
ラルフ・ヒュッター御年73歳。多分好きなドイツ人でトップスリーに入る。
3D映像が一応売りのライブではあるけど、ひと昔前に流行った3D映画のメガネ
をかけて鑑賞するスタイルかつ映像のビジュアルも前回来日(10年程前)
と変わっていないようで何分古臭い近未来とでも言おうかレトロ感が溢れるもので
目新しさは無いけれど、その辺りはご愛嬌。
ベストに近い曲選で満遍なく約30曲。来日5公演の最終日で大変なスケジュールの
中でよく大阪にきてくれたと勝手に感動。2曲目の「Computer world」で感動。
3曲目の「I'ts More Fun To Compute」でビリビリのテクノに鳥肌。等等。感動の嵐でした。
「Spacelab」でメンバー四人が乗った宇宙船が地球に迫り、日本、大阪を目がけ
最後にフェスティバルホールの前に着陸する(お決まりの?)映像で会場拍手。
映像で一番印象に残ったのは「Autobahn」ですね。
ゆったりとした曲調に合わせて2台の車が高速道路を走っているだけの簡素な
アニメーションなんですが曲の一番最後にずっと遅れをとっていた車がビューンと隣の
車を追い越すんですね。何かのカタルシスというわけでも無いですが、
何だか素朴な爽快感が心に爪痕を残していきました。
04.27 花澤香菜@グランキューブ大阪
コンスタントにアルバムは聴いてましたがライブは初。
ツアーのメンバーにMETAFIVEのゴンドウさんが参加されてたり、
フジファブリックの山内さんの曲提供もあり観に行く動機には事たりなかったです。
先行チケットの為にソニーミュージックでCDを購入した甲斐があったもんです。
4列目で見るはなざーさん。彼女は声が魅力ですが眼福、頂きました。
バンドバスターが山達さんのバンドメンバーでお馴染み(後で知った)の佐橋さん
という事で演奏は盤石な上に、花澤さんのボーカルも安定感があり
ライブアーティストとして積み重ねたキャリアを感じられた。
05.05 こんがりおんがく祭@大阪野外音楽堂
このイベントは何故行ったかというとceroと坂本慎太郎が観たかったからですね。
ceroは前作の私評価が高過ぎるゆえにツアーは見送った経緯があったけれど
行かなかったのが間違いでしたね。
「Buzzle Bee Ride」が圧巻の演奏で度肝抜かれました。
珍しく撮影、録音フリーのイベント。その割に、あんまり撮ってる人もいなくて
(逆に撮り慣れていないのか?)雰囲気は良かったですね。
06.15 GRAPEVINE@なんばhatch
ツアー後半だったので新譜の曲も演奏も熟した雰囲気。
ボヘミアンラプソディを混ぜてきたのは若干困惑したけど。
演奏だけで力ずくで説得させてくれるのは流石という他ない。
新譜以外は『From a small town』からの選曲が多くてこれも好きなアルバムなので
満足度は高かったですね。
そういえばフロアにいつもある柵が外されていて「はあ?」と
バインのライブでそれはないだろうと。
最近は田中が客に心配して声かけしてくれるくらいの客層なので勘弁願いたい。
09.07 OTODAMA@泉大津フェニックス
京都駅からの会場直通バスがあまりに快適だったので毎回利用したいと思うほど。
南海電車の接続の悪さに気を病んだり、泉大津駅からバス停までの地獄行脚の今まで
はいったい何だったのかと。
(今年で屋外でのOTODAMAは今年で最後になりました。少し寂しいですね。)
今年はトリでもメインでも無く通常出演のフィッシュマンズ。
待ちに待って待ち焦がれた重い緊張があった前回出演時とは違う印象。
「気分」「SLOWDAYS」に始まるセットリストはじんわりと日常に溶け込む雰囲気というのかな。
本来の彼らの音楽に近いかもしれない。前回は受け手のこっちが勝手に緊張していただけで。
好きなフィッシュマンズに会えて良かった。
その2に続きます。