不定期さん

試行錯誤しながら書いています

2019年の私的音楽LIFE(その2)

2019年の私的音楽LIFE(その1)の続きです。

 

 

09.22 京都音楽博覧会梅小路公園

再結成したナンバーガール

前番のnever yong beachの終了直後に豪雨が降り出し、セットリスト後半の

「透明少女」で夕日が差してくるという伝説的なシチュエーションを目の当たりにして

何か持っているとしか言いようが無いなと。そう思う他無いです。

それにしてもこの平穏な音博で大モッシュ・ダイブが見られるとは思いもしなかった。

 因みに私の好きなアルバム『NUM HEAVYMETALLIC』からは一曲も選曲は無かったですね。

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10.20
フジファブリック大阪城ホール

ベストアルバムも発売されたのでそれも踏まえつつ最近の曲もやりつつな選曲。

10周年の武道館公演とFevermanツアーの予習は必須だなと思った。

(観客の大半はクリアしてそう)

しっかり涙腺崩壊します。

アルバムの人気投票には入ってなかったと思いますが、

「透明」は山内さんのソングライティングの才能を示す秀作なので聴けて嬉しかったですね。

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10.26
ボロフェスタKBSホール

ラインナップは昨年の方が好みでZAZENBOYくらいしか期待してなかったんですが、

結果的に平均点は今年が上回るという今年のM-1GPみたいな感じ。

tocomoma、柴田聡子inFire、NABOWA、eastern youth、ポギーさんetcと

バラエティに富んだ楽しさを味わえる楽しい大人の学園祭でした。

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12.13
ハンバートハンバートNHK大阪ホール

誘われて急に行くことになったギグ。想像以上に良かった。

とても根っこが太い音楽だなと。

ボーカルはあくまでサウンドの一つというような捉え方で普段は音楽を聴いている節があって

歌詞を意識することは稀なのだけれど、これでもかと歌詞で聞かせて心を撃ち抜いてこられた。

二人の強い関係性が創り出す作品・魂なんだと思えた。

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その他

Mitski

フジロックフェスティバルの配信で視聴。毎年ありがたいね。

SSWだけれどもバンドサウンド的な響かせ方も巧みで

しっかり作られた音にリリイシュシュのような孤独さを感じさせられる。

この世の不条理さとか生きづらさとか、負の側面を抱えながらも生きている。

生きていることの証明を表現しているかのような劇の一幕に揺さぶられた。

個人的には今年No. 1はこの人でした。

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振り返って

ライブは特に瞬間的な体験の連続なので、瞬時に忘れていることも多々あり、

後から思い返すのも大層な作業になってしまいました。

ライブレポまで大層なものは書けないので、他の話題にでも被せて

自分の言葉として記録に残していこうと思います。(音楽に限らずですが。)

 

2019年の私的音楽LIFE(その1)

2019年はライブを観に行く回数が比較的多かったので

その感想を中心におさらい。

 

03.09 フジファブリック@広島クラブクワトロ

基本的にはレコ発のツアーでもぶっつけ本番が当たり前のスタンスだけど

このアルバム『F』は聴き込んだ。Spotifyの再生数でも今年トップでした。

バンド初期を意識したプログレ感が随所で垣間見える面白い作品だと思います。

ツアータイトルの「Feverman」は2ndアルバム収録「地平線を越えて」を彷彿させる

演奏と祭囃子が融合したリズム。音源では気付けなかったフジ全開の格好良さでしたね。

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04.22 KRAFTWERKフェスティバルホール

私が崇拝するテクノミュージックの超大御所。GOD。

ラルフ・ヒュッター御年73歳。多分好きなドイツ人でトップスリーに入る。

3D映像が一応売りのライブではあるけど、ひと昔前に流行った3D映画のメガネ

をかけて鑑賞するスタイルかつ映像のビジュアルも前回来日(10年程前)

と変わっていないようで何分古臭い近未来とでも言おうかレトロ感が溢れるもので

目新しさは無いけれど、その辺りはご愛嬌。

ベストに近い曲選で満遍なく約30曲。来日5公演の最終日で大変なスケジュールの

中でよく大阪にきてくれたと勝手に感動。2曲目の「Computer world」で感動。

3曲目の「I'ts More Fun To Compute」でビリビリのテクノに鳥肌。等等。感動の嵐でした。

「Spacelab」でメンバー四人が乗った宇宙船が地球に迫り、日本、大阪を目がけ

最後にフェスティバルホールの前に着陸する(お決まりの?)映像で会場拍手。

映像で一番印象に残ったのは「Autobahn」ですね。

ゆったりとした曲調に合わせて2台の車が高速道路を走っているだけの簡素な

アニメーションなんですが曲の一番最後にずっと遅れをとっていた車がビューンと隣の

車を追い越すんですね。何かのカタルシスというわけでも無いですが、

何だか素朴な爽快感が心に爪痕を残していきました。

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04.27 花澤香菜グランキューブ大阪

コンスタントにアルバムは聴いてましたがライブは初。

ツアーのメンバーにMETAFIVEのゴンドウさんが参加されてたり、

フジファブリックの山内さんの曲提供もあり観に行く動機には事たりなかったです。

先行チケットの為にソニーミュージックでCDを購入した甲斐があったもんです。

4列目で見るはなざーさん。彼女は声が魅力ですが眼福、頂きました。

バンドバスターが山達さんのバンドメンバーでお馴染み(後で知った)の佐橋さん

という事で演奏は盤石な上に、花澤さんのボーカルも安定感があり

ライブアーティストとして積み重ねたキャリアを感じられた。 


05.05 こんがりおんがく祭@大阪野外音楽堂

このイベントは何故行ったかというとcero坂本慎太郎が観たかったからですね。

ceroは前作の私評価が高過ぎるゆえにツアーは見送った経緯があったけれど

行かなかったのが間違いでしたね。

Buzzle Bee Ride」が圧巻の演奏で度肝抜かれました。

珍しく撮影、録音フリーのイベント。その割に、あんまり撮ってる人もいなくて

(逆に撮り慣れていないのか?)雰囲気は良かったですね。

 

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06.15 GRAPEVINEなんばhatch

ツアー後半だったので新譜の曲も演奏も熟した雰囲気。

ボヘミアンラプソディを混ぜてきたのは若干困惑したけど。

演奏だけで力ずくで説得させてくれるのは流石という他ない。

新譜以外は『From a small town』からの選曲が多くてこれも好きなアルバムなので

満足度は高かったですね。

そういえばフロアにいつもある柵が外されていて「はあ?」と

バインのライブでそれはないだろうと。

最近は田中が客に心配して声かけしてくれるくらいの客層なので勘弁願いたい。

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09.07 OTODAMA@泉大津フェニックス

京都駅からの会場直通バスがあまりに快適だったので毎回利用したいと思うほど。

南海電車の接続の悪さに気を病んだり、泉大津駅からバス停までの地獄行脚の今まで

はいったい何だったのかと。

(今年で屋外でのOTODAMAは今年で最後になりました。少し寂しいですね。)

今年はトリでもメインでも無く通常出演のフィッシュマンズ

待ちに待って待ち焦がれた重い緊張があった前回出演時とは違う印象。

「気分」「SLOWDAYS」に始まるセットリストはじんわりと日常に溶け込む雰囲気というのかな。

本来の彼らの音楽に近いかもしれない。前回は受け手のこっちが勝手に緊張していただけで。

好きなフィッシュマンズに会えて良かった。

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 その2に続きます。

 

GRAPEVINE 2019/6/15@なんばhatch

備忘録です。

 

MC1

・流石の晴れバンドも梅雨には勝てず

・足元の悪い中お集まりいただきありがとうございます。

・俺の街大阪〜。神戸に悪いけど。笑

・大阪での次のライブが決まりました。9/19大阪NHKホール。9/19あってるかな?

・なんとGRAPEVINEデビュー22周年の日です。集合〜

・どんどん周年記念感を無くしていくっていうね。

MC2

・重大ニュースがあります。9/19大阪NHKホール(ry

・金やんが9/19のフライヤーを紙飛行機に折って観客席に向けて飛ばすもステージへ帰還。2回目で成功(ぎり)

・紙飛行機作るの下手くそか笑

・その紙に9/19のセットリストが書いてあるから予習してくるように

・それからアルバム『ALL THE LIGHT』発売中です。 

AC

・アンコールサンキュー

・9/19大阪(ry

・足元が悪くても来てください

 

最初のMCで声の調子が悪そうに思ったものの平常運転でホッとしました。

本日MCは少なめで9/19NHKホールゴリ押し笑

いつも帽子姿の亀ちゃんがボウズ姿で驚きました。

本編については今更書くこともないんですけど、

曲の幅や演奏のアレンジは年を追う毎に増していってるなぁと。

大きなサプライズはなくてもずっしり重く感触の残るものを届けてくれますね。

光について〜すべてのありふれた光では涙腺が緩みました。

実験的な曲・アレンジが多い中でふいに心に深く刺さる一撃を持ってくるのはずるいですね。

桜の季節

「桜の季節」という歌があります。

フジファブリック (Fujifabric) - 桜の季節(Sakura No Kisetsu) - YouTube

文字通り、桜の季節になると必ず脳裏にメロディが流れ出す曲です。

もう11度目くらいの春になるかなあ。

 

フジファブリックは当時「四季盤」として春夏秋冬にちなんだ楽曲として

春「桜の季節」、夏「陽炎」、秋「赤黄色の金木犀」、冬「銀河」を制作していました。

この「桜の季節」は特に直感的に季節を強く意識させられるインパクトがありますね。

(ちなみに秋については金木犀の香りがピンときていませんでした汗)

 

この時期は年度末でバタバタと気持ちも慌ただしいことも多いのですが、

そんな忙しい中でも毎年何か感じ入るものがあります。

桜というシンボルの存在がこの季節を色めき立たせているのかもしれません。

 

今年は(も)転職で環境が変わって今は幸い仕事は落ち着いているので

やることを整理して毎日駒を一歩ずつ進めたい。

片道18きっぷの旅(神戸〜倉敷〜尾道〜広島)

3月初のこと。有休消化に困っていた。せっかくの休みを有意義に過ごしたいが

海外旅行に行くには短すぎるし・・・ともにょもにょしていたところ

広島でちょうどフジファブリックのツアーがあったのでこれに託けて

せっかく西に行くなら寄り道も楽しみたかったので青春18きっぷを使いました。

 

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倉敷駅

6:26JR元町駅から乗車。

平日の通勤時間ということで混み合っていました。約3時間で倉敷駅に到着。

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美観地区は景観地区のエリアが想像より広かった。彦根とか近江八幡との差は歴然。ただ、いかにもという感じの観光エリアだったので好みでは無かったです。

逆光で写真がイケてないですね。

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大原美術館。倉敷の実業家である大原孫三郎が設立した美術館。近代西洋美術のコレクションを展示した日本で最初の美術館だそうです。

セザンヌピサロ、モネなど有名どころの絵画、ロダンなどの彫刻、日本画、バーナードリーチなどの工芸品、古代中国の石像などなど展示の幅は広い。

個人的には日本画の児島虎次郎の「朝顔」三連作の展示が素晴らしかったです。

 

OHARA MUSEUM of ART ― 児島虎次郎 油彩画総目録

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阿智神社からみた美観地区方面。展望映えは微妙ですね。

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美術館含めて2時間散策したところでお昼は倉敷駅付近の商店街の定食屋をチョイス。親子丼定食600円。コスパ最強です。

 

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倉敷散策が午前中で終わってしまったので

そこから電車で約1時間で尾道に向かいました。

新駅舎に建替中。報道関係者向けにプレオープンされているようでした。

また写真ミスってますね。

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港町といえばガントリークレーン

島巡りをするほどの時間が無かったので山へ向かうことにしました。

写真中央の山上のまるい建物が展望台。

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カメラマンがクソなだけで景色は素晴らしいです。晴れてよかった。

 

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ロープウェイもあります。

 

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この写真と

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この写真はお気に入り。

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猫がたくさん。この子はみゃあみゃあすり寄ってきてくれました。

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志賀直哉の旧宅の近くのカフェ。

ここが旧宅と思い込んだものの後で調べたら違っててショック。

でもお抹茶と和菓子は美味しかったです。静かな時間を過ごせました。

帆雨亭 (はんうてい) - 尾道/カフェ [食べログ]

 

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信長の鉄甲船か!?と思って撮影。高級宿泊船らしい。

www.georgia.jp

 

尾道から約1時間半。7時過ぎにようやく広島到着。

途中下車を織り交ぜたので長旅の実感はそれほど無し。

仕上げのお好み焼き。どこも満席でたどり着いた4件目f:id:atsunor:20190326224954j:plain

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テーブル2つ。カウンター4席だったかな?
こういうこじんまりとしたお店は好感度高い。
味は文句無し。ゆっくりと食事ができて大満足です。

胡桃屋(八丁堀・幟町/お好み焼き・もんじゃ) | ホットペッパーグルメ

 

 

 

フジファブリック LIVE TOUR 2019 "FEVERMAN"(広島)HIROSHIMA CLUB QUATTRO

 


備忘録程度に書いておく。

 

セットリスト(横浜と同じだと思うので以下のサイトより引用)

01.Walk On The Way
02.SUPER!!
03.Sugar!!
04.夜明けのBEAT
05.High & High
06.LET'S GET IT ON
07.前進リバティ
08.花
09.Drop
10.徒然モノクローム
11.LIFE
12.恋するパスタ
13.Feverman
14.破顔
15.銀河
16.東京
17.手紙
アンコール
18.若者のすべて
19.オーバーライト

<参考>

フジファブリック@横浜ベイホール(2019.03.02)のセットリスト | 【セトリ!!!】セットリスト情報サイト

 

<所感>

06.LET'S GET IT ON

「地平線を越えて」を彷彿させる独特のプログレッシブ感があって良い。

最近の曲はこういうのが無かった。

 

08.花

志村正彦の才能を改めて感じた。

 

どうしたものか 部屋の窓越しに 蕾開こうか迷う花 見ていた

カバンの中は 無限に広がって どこにでも行ける そんな気がしていた

花のように儚くて 色あせてゆく 君を初めて見た日のことも

 

半端ない。志村半端ない。やっぱり彼は天才なんや・・・

歌詞もメロディはもとより、彼のボーカルの力も大きい。

あの声に鮮烈なノスタルジーを呼び起こす力があるんだなと思った次第。

 

09.Drop

音源を聴いた回数は数える程でスルーしていた曲だったけれど

「花」とは逆に山内総一郎のボーカルの持つ良さが生きていた。

 

MCで過去に笑った話というネタで

山内が志村とエレベーターに一緒に乗った時に、志村がEVのドアを開けようとして

エレベーターが急停止して閉じ込められたって話が志村らしくて良かった。

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